普段、最も意識している事は「お客様からの依頼を、自分たちが持っている引き出しからいかにニーズにあわせていくか!」です。元々ある叩き台に沿ったものであれば要望に答えることは簡単です。
しかしお客様の要望は必ずしも限られたものだけではありません。
そして、そこがまさに私たちの腕の見せ所なのです。
「ショーケース」というと、私たちがメインで取り扱っているディスプレイ目的のショーケース以外だと冷蔵ケースや冷凍ケース、温蔵ケースなど様々なものがあります。目的に応じて、それを満たすための様々な機能がそれぞれ備わっています。
この業界は、とても奥が深いのです。
そんな中で、私たちのガラスショーケースのポイントは、ガラスが一般的なものよりも分厚いということです。一般的なものは3mmのものが使われていますが弊社の場合は5mmの厚みがあります。
厚いと、そのぶん強度が増します。
逆に薄いと、端に円状の「めくれ」が出来やすくなってしまいます。
仕上げにもこだわっています。ガラスの断面は、一般的には切ったら切りっぱなしの状態です。だから凹凸があって欠けやすく、人の手で触れるときも取り扱いに注意が必要ですが、私たちはガラスケースを制作する上でサンダー(砥石)をかけています。
そして、見えている部分は当然お客様の目にも手にも触れるので、さらに目の細かなヤスリで磨き加工を加えています。
何十年もガラスケースを取り扱っていると、どんな部材をどんなふうに加工してガラスケースを仕上げると、どれくらい長持ちするのか?
も分かってきます。その過程で仕様変更や、改良を重ねてよりベストなものを追求してきました。もちろんこれからも、そうしていくつもりです。